1. 次のことを考えることの問題

自粛ムードの中で読書を始めております。

読書習慣がないため短時間、そして、読んで直ぐに読んだ内容を忘れてしまうという情けない状況です。読んでいる本はとても面白いのでもったいない状況ではありますが繰り返し何度も読んで、是が非でも本の教唆を少しでも私自身の内に取り入れたいなあと思い耽っています。

読んでいる本、

— バートランド・ラッセル

読んでいる途中ですが、心に残った文とそこから感じた日々の生活とここまでの感想をまとめてみます。

2. 心に残った文

下記の文が印象に残りました。

「次のこと」を考える習慣は、考えられる他のどんな心の習慣よりも、美意識の優秀性にとって致命的である

— バートランド・ラッセル
権威と個人

最近なんとはなしに感じていたことを文章で明らかにしてくれています。

3. 「次のこと」に心を奪われ興味感情が狭くなってしまっている

感じていたのは「次のこと」にとらわれて

  • 本当にしたいことができていないのではないか?

  • さらには感じることができなくなっているのではないか?

ということです。

なにかに興味が惹かれても、

  • 効率的か?

  • お金が手に入るのか?

  • 将来役に立つのか?

が気になって何も楽しめないようになっているような気がします

4. 「次のこと」を気にせずに楽しいことを見つけることができるか?

最近、心が惹かれた事、そしてそれを始められない、楽しめていない理由を挙げてみます。

  • ピアノの練習すれば楽しそう → すぐには上達しない、将来役に立たない

  • ゲームが楽しそう → 以下略

  • 絵を書けば楽しそう → 以下略

つまりは、将来役に立ちそうなことにしか手をつけられない、ということ。

余った時間は以下のようなことで消費してしまいます。

  • 労働力の再生産に使う(休む)

  • 不安解消のために自己啓発にはまる

  • 使うか分からないスキルアップを目標にする

  • 人脈などと言い出す

「次のこと」は決して無駄ではない。

いざという時の備えとして機能するし、何よりも日々の生活を成り立たせることは大事。

ただ、それだけだと幸福にはたどり着けなさそうだ

5. 意識して非効率を取り入れたい

ただ生活を成り立たせることだけで終始してしまう。そこでは本当の楽しさを犠牲にしている。もっと言えば楽しさを感じることもできなくなっている。

このような習慣を変えるために意識して非効率を取り入れたい

効率重視は仕事だけで十分だ。

効率重視なんかに自分自身の興味や楽しさを奪われてたまるか!

でも現代社会の生活の中で埋め込まれている習慣から抜け出すことは容易ではないでしょう。

少しずつこつこつと意識から変えていきたいと思います。

無意識下で感じていた過去と明文化された今を比べれば大きな進歩だと感じています。

6. まとめ

まだまだ途中ですが上記のような感想を持ちました。

この本は想像していたより読みやすいです。哲学系の本は文章が難解でまどろっこしい感想を持っていたけど現代に近い本はそうではないのかもしれません。

"そして、もし芸術が何らかの重要性を持って生き残るとするならば、それは厳粛な高等教育機関の設立によってではなく、打算や用心がすっかりなくなった、全身全霊での喜びや悲しみを感じる能力を取り戻すことによってである。"

— バートランド・ラッセル
権威と個人

継続してこの本を読んでいきます。一度では咀嚼しきれなそうなので何回も読みたいです。

この本に興味を持っている方の参考になったのなら幸いです。

今回は以上です。